2018年04月09日

その商品はあと何年稼げるか?

商品のライフサイクル500.jpg
 商品には寿命がある。大量の注文書でFAX機が悲鳴を上げる商品であっても、いずれは市場から退場する時がくる。

 商品が市場に登場し、撤退するまでの「プロダクトライフサイクル」は、著しく短くなっている。

 中小企業庁によると、1970年代はヒット商品の約6割が、5年以上企業に利益をもたらしていた。
 ちなみに当時のヒット商品には、日清食品の「カップヌードル」やソニーの「ウォークマン(カセットテープ)」がある。

 しかし2000年代になると、5年以上市場に君臨する商品はヒット商品の内5.6%しかない。

 ヒット商品が売れなくなる理由として、もっとも多いのが低価格品の登場である。価格競争では、スケールメリットを出せない小さな会社に勝ち目はない。

 プロダクトライフサイクルは、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」に分けられる。
 小さな会社は、自社商品と近似するカテゴリーの導入期には市場参入せず、成長期に入ってから参入した方が、楽に売上を獲得できる。導入期は多大なプロモーション費用が掛かり、売上が読めないからだ。

 また成熟期には価格で競わず、付加価値によって差別化をはかり、ターゲットを絞り込む戦略が望ましい。

 リアル店舗だと不本意に価格競争に巻き込まれたり、小売店や問屋から広告宣伝を求められ、大きな費用が発生する場合がある。

 その点ダイレクトマーケティングは、ターゲットをセグメントして直接付加価値を訴求できるため、価格競争に巻き込まれにくい。

 ダイレクトマーケティングと小さな会社は相性がいい。
posted by 難波治彦 at 22:04| Comment(0) | コラム
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